アニサキスとは?アニサキス自己防衛術

アニサキス症

 

 

アニサキス症について書いていきます。アニキサス症は、寄生部位(穿孔部位)によって分類され、胃アニサキス症、腸アニサキス症、腸管外アニサキス症に分けられます。

 

その多くの場合は、消化管壁を貫通していないのですが、貫通してしまった場合は穿孔性腹膜炎、寄生虫性肉芽腫を発症することもあって大変です。

 

胃アニサキス症では、食後数時間以内のうちに激しい腹痛と嘔吐が始まります。嘔吐する吐瀉物は胃液だけで、下痢はありません。つまり一般的な食中毒と異なる症状です。この症状は、アニサキスの虫体が寄生するために胃粘膜や腸粘膜に潜り込もうとするためで、あまりの激痛のために、診断の確定を待つ前に、緊急開腹せざるを得ないこともあるとされています。それ程の激痛だということです。

 

じんま疹のような発疹、かゆみが現れることもありますが、これはアニサキスに対するアレルギー反応だと考えられます。実際に、サバアレルギーの人を調べたら、本当の原因はサバではなくアニサキスだったという事例もあります。

 

胃アニサキス症の場合は内視鏡で虫を確認してそれをつまみ出すことができますが、腸アニサキス症だと虫を見つけるのは困難になり、X線や超音波検査で小腸を調べなければなりません。いずれにしても重症の場合は、緊急を要する他の病気とすぐに区別ができないので、内視鏡専門医と消化器外科医のいるような総合病院に行くことが望まれます。